EC開業|運用コストぎりぎりのあなたがすべきこと

ECスタートアップ特集/ECの教科書
ECスタートアップ特集/ECの教科書

ネットショップ開業にあたり予想以上にスタートアップの費用がかかり、いざショップオープンの時点で予算を使い果たしてしまい集客に必要な「広告費」が捻出できない!?
しかし、オープンしたてのネットショップは陸の孤島にぽつんとお店を建てたようなもの。
何もしなければお客さんなどひとりも訪ねてきてはくれません。

では、そんなあなたがすぐにでも取り組むべきことは何でしょう?

「集客」や「販促」のための広告にかけるお金がない!というショップ向けに「自力でやれること」をお話していきますが、お金の問題ではなく広告費をかけながら宣伝活動をしているにもかかわらず「売上が伸びない」「集客の効果がない」とお悩みのショップにも「やるべきこと」として参考にして頂きたいと思います。

お金があってもなくてもやるべきこと

「売上を伸ばす」以前に、まずショップを見つけてもらうための準備が必要です。
更に並行して、ショップに来てくれたお客様にまた来てもらえるフローを準備しておくことが大切です。
リピートしてもらう仕組みと施策が整っていないのに、広告費をかけて集客したところで「瞬間風速」にすぎません。

ショップ(サイト)は商品を並べるだけではなくコンテンツを充実させる

費用よりも手間を掛けて構築するのは、建物で言うところの「基盤」「土台」にあたる作業です。
地道な上に面倒だと無視するか、しっかりと取り組むかで未来が大きく変わってきます。
しかし、どれだけ広告費をかけて集客をしても「呼び込み」だけではザルに水を流しているのと同じ状態。

広告を打つたびに購入件数は確かに増えているのに、ショップの利益は一向に伸びないというベテランショップも改めて「基盤」を見直してみて下さい。

SEO対策の相乗効果

コンテンツを充実させる」ことで、SEO対策の相乗効果にも繋がります。

SEO対策自体は「集客」を目的にしているものではなく、GoogleやYahoo!などの検索エンジンでキーワードが検索された場合に、自サイトが上位に表示されるようにすることです。

この「SEO対策」を行う上でもっとも重要なことは「ユーザーにとって価値のある優良なコンテンツを作成し、欲求を満たすことのできる情報を提供すること」です。

そもそもSEOって「対策」や「コツ」もありますが、わたしは難しく考えすぎなくても【真面目にサイトを育てること】で、自然に評価されるものだと思います。

ショップを運営しているあなたが「ユーザーファースト」の意識を持って、ユーザーの役に立つ情報を提供し悩みや目的を解決、達成させてあげられるよう取り組んでいれば自ずと「ファン」が増え、「購入」してくれるという動線が構築されるものです。

では、具体的にどんなコンテンツを作ればいいの?

ユーザーに好まれるコンテンツ作成

この「ユーザー」とは、ネット検索をしている万人のことを指しているのではありません。
「あなたのショップ」と相性のいい「ターゲットユーザー」です。
この「ターゲットユーザー」について正しく解釈できていないと、せっかく時間をかけてコンテンツを構築しても効果は半減してしまいますので、一度下記の記事に目を通して下さい。

ECを成功させる「スタートアップの心得」第1部

「ユーザーを惹きつけるコンテンツ」とは、万人に向けて発信する情報ではないということが重要なポイントになります。

「性別」「年齢層」から先の、その人の姿形や生活スタイルが手にとるように浮かぶくらい深堀りし、その人のためだけに「喜ばれる情報」を提供するつもりでつくり上げます。
ダイエット関連の商品を販売しているならちょっとぽっちゃりで悩んでいる女性の姿が浮かびませんか?
「食べちゃいけない」って思うのに、甘いものに目がなくてついついコンビニでプリンを買っている姿や、寝る前にダイエット体操をする習慣を心がけているのに仕事で疲れて「今日はやめて明日から頑張ろう」と長続きしない姿など「ひとり」のターゲットを具体的すぎるくらいイメージして下さい。

すると、「あなたの描くターゲットユーザー」は何が不満で、何を解決したくて、何が欲しくて、何を知りたいのか?という問題や欲求が見えてくると思います。

1、その人は、何をつかって自分の欲求や問題解決をしようとするでしょうか?
2、その人が、目にして反応したり自ら検索するならその「キーワード」はなに?

1、「パソコンは持っていない人、通勤の行き帰りに情報はスマホで探す人」なら、スマホで読みやすい「コンテンツ」、サイトの構築も「スマホファースト」がいいですね。

2、先述で例えにあげた人ならば、「ダイエット 甘いもの」「運動しないで痩せる」「楽に続けられるダイエット」「ダイエット 続かない」「すぐ 痩せる」こんな感じでしょうか?

次に、これらのキーワードで検索してみた時にでてくる「競合」を調査してみましょう。

検索上位にでてきた「競合」の訴求ポイントや提供している価値はどんなものか探り当てて下さい。
あなたのショップでターゲットに発信したいアピールポイントと差別化できそうですか?

同じ「ダイエット」を売りにしていたとしても、ターゲットユーザーを具体的にイメージしていることで「違い」をアピールできるはずです。

また、具体的に「生活パターン」までイメージできていれば「何を使って」「何時頃」発信するのが効果的かということまでピンポイントで絞られてくるはずです。

しっかりと競合をリサーチして、あなたのショップが「一番」になれる訴求ポイントを見つけ出し方向性を定めたら根気よく「ターゲットユーザー」に向けて情報を発信していきましょう。

そもそもコンテンツとは?

あなたのショップ(サイト)全体が「コンテンツ」です。
コンテンツとは、情報の中身を指すもので「商品」に関する詳細の「文章・画像・動画など」になります。
商品を並べて、必要事項を掲載するだけでは「良質なコンテンツ」というには不十分です。
商品情報の他によくあるのが「お客様の声」「商品開発のコンセプト」などです。

これは、最低限ショップの中に盛り込むべきコンテンツであり「質」を上げるために、ボリュームを増やしていけるコーナーをひとつ持つことをおすすめします。

情報量は多くて内容が充実しているものを「検索エンジン」は高く評価し、検索順位を上位に表示させます。
上位に表示されるようになれば、自ずとターゲットの目にとまりやすくなります。

単品商品を販売しているだけのショップで、最低限の情報だけ並べたらトップページと商品詳細ページ、商品開発秘話やお客様の声程度になってしまいます。
また、ページ数を頑張って増やしても1ページあたりのボリュームも評価されるので短いものをペラペラと分割しても「良質」とはいえません。

そこで「読み物」のコーナーをひとつ設けて情報を追加していけば蓄積され「ボリューム」が増えていきます。

例に上げた内容で言えば、ダイエットと関連のある情報をコツコツ積み重ねていきます。
あなたがイメージした「ターゲットユーザー」に向けて「役に立つ」情報です。

パターンは、プロ目線からのアドバイスなのか?共感できる「経験者(成功者)」のブログタイプなのか?
得意な方でいいと思いますが、盛り込む内容は下記を意識したものにして下さい。

「検索されるであろうキーワード」を盛り込み、それに関連した情報であること
検索したユーザーがその悩みや問題を「解決できる情報」であること
検索したユーザーの欲求を「満たせる情報」であること

ターゲットユーザーにとってあなたのショップ(サイト)は、自分の持つ問題を解決し悩みを解消してくれる「専門家」なのだと認識してもらえることが目標です。

そして、この努力の効果を加速させるために「SNS」も並行して利用することをおすすめします。
「無料でできる集客」について解説しているので、下記の記事もあわせて参考にして下さい。

ECを成功させる「スタートアップの心得」第2部

商材によって、あなたのショップに最適なSNSを効果的に活用し「拡散」に繋げていきましょう。

まとめ

このように「コンテンツ」を軸に集客を行うことを「コンテンツマーケティング」といいます。
これは、企業が「伝えたいこと」を一方的に押し付けて呼び込むものではなく、ターゲットとなるユーザーが「求めている情報」を発信することで見つけてもらうという受け身のマーケティング手法です。

ターゲットユーザーが自ら検索し、たどり着いた場所に自分の求めていた情報があり悩みや問題が解決することで「ここには自分のためになる情報がある」「このショップの商品は自分にあっている」と判断し「ファン」から「顧客」になります。

この準備が整っていれば、有料広告を利用して集客したときにも「一過性」ではなく、「定着」した顧客になってくれる可能性が高まります。

また、これに加え大切になるのは最初にお話した「ショップに来てくれたお客様にまた来てもらえるフロー」を構築しておくこと。

例えば「会員ランク」などで顧客をランク分けし優良顧客ほど得をする仕組みをつくる。
定期購入の仕組みを設けて継続して購入してもらう。
定期購入が魅力的だと思ってもらえるよう「特典」の仕組みを考える。
ユーザーが喜ぶ情報をメルマガなどで定期的に発信するストーリーを考える。

まだまだ、いろんなアイデアが浮かんでくると思いますがこれらを実行するためには、利用しているカートシステムに機能が備わっているかどうかが影響してきます。

もし、ベテランショップが広告費をかけても「利益」が伸びない、顧客が定着しないとお悩みならこのような「顧客が魅力的だと思う仕組み」を実行する機能が不足しているのではありませんか?

新米ショップもベテランショップも「集客のその後」でつまづいていると感じているようなら、参考にして頂きたい記事とサービスを紹介します。

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